自分という別のヒトをジロジロ見てみる。
観察しましょう。
と、ここ何回か続けて書きましたが
自分のことを観察するのって、けっこう難しく
これもトレーニングが必要なのです。
goo国語辞典によると、観察とは
物事の状態や変化を客観的に注意深く見ること。
とあります。
そう!
小学生の頃、昆虫の観察しましたよね?あれです、あれ。
「カブトムシは、ケンカをする時、ツノを上下させていた」とか。ね。
ところが、自分のこととなると、どうも客観視できない方が多く、
日本人の生徒さんたちは、ほぼ全員、自分を主体として見てしまいます。
*レッスンを続けていくうちに出来るようになります。
レッスンのはじめに、私は必ず
「自分を観察してみて、なにか気づいたことはありましたか?」
と聞きます。
そうすると、たとえばですが
「散歩をしていた時、頭を上にと意識して歩きました」
という答えが返ってくるのです。
でも、それは観察じゃありません。
自分がそうしようと意識して行ったことを述べているにすぎないのです。
観察というのは、たとえばですが
「散歩をしていた時、大股で胸を張って早いスピードで歩いていました」
「あごを前に突き出していました」
「足音が大きいことに気づきました」
というようなことです。
まるで他の誰かを見ている感覚です。
この違い、わかりますか?
不思議なことに、アメリカ人はすんなりとできるんですよねえ。
*私がレッスンをしたアメリカ人という狭い意味で、3億人のアメリカ人という意味ではありません。
「車に乗る時、体を投げ出すように座った」
「コーヒーカップを持つだけなのに、驚くほど肩に力が入っていた」
「立っている時、足の指が丸くなっていた」とか。
大学の演劇や音楽学部の生徒が集まるアレクサンダーの授業でこういう質問をすると
学生たちは、もっと細かなすごい気づきをたくさん出してきて
こちらの方が
びっくりぽんや。
*流行語に時間差があるのは、海外在住ということでお許しを!
日本人とアメリカ人、なにが違うんでしょうね。
おっと、脱線脱線。
とにかく、
客観的に自分を観察できるようになることが、nobinobiの第一歩です。
なんせ、アレクサンダーテクニックの父、F.M.アレクサンダーさんは
なんと9年間も自分のことを鏡を使って観察し続けた人です。
そこから、たくさんのことを発見しました。
ぜひ、皆さんも観察して、
自分新発見!
を楽しんでみてください。
素敵に見せようとか、かっこよく振る舞おうとか
そういうスケベ心を持っちゃった時の自分も
ジロジロみてみてください。👀 👀 👀
どんなことしているのかな、私。
つり革につかまっている時、
歯を磨いている時、
コンピュータの前に座っている時、
あなたの肩、腕、首、背中、腰、足、あご...はどんな状態?
科学者になったつもりで、観察してみてくださ〜い!
読んでくれて、ありがとう!