自分の殻を脱ぐダンス
最近の私の月曜日は、1時間30分ノンストップで踊って、汗だくになって、涙まで流れるすごい日なんだ。
私たちは自分の体を自分で動かしているつもりになっているけれど、大概の場合、習慣だったり、癖だったり、価値観だったりに動かされているのね。
アレクサンダーテクニックのレッスンでも、体の力を抜きたいのに抜けない生徒は「これは誰の体だ〜?」と叫んだりします(笑)。でも、自分が”習慣の奴隷”になっていることを知ることだけでも、すごいことなんです。そこからが始まり始まり。ほとんどの人がそのことに気づいてもいませんから。
でも、”自分の体を自分でコントロールできるようになる”というのは、やりたいようにやるというのとは、またちょっと違うんですよ。
アレクサンダーの有名な言葉で
“If you stop the wrong thing, the right thing does itself”
(間違ったことをやめれば、正しいことが自分でやってくれるさ)
というのがあるんですが、それが自分自身をコントロールするという本当の意味です。
もし、精神世界のことが嫌いでなければ、ハイヤーセルフとつながると言えばわかりやすい?それが嫌な人は、宇宙のエネルギーとつながる、と言ったら納得するかな。よくわからないけど禅の世界にもつながるみたいだね。
現代の競争社会の中でゴールに向かってがんばる!というのは、一見素晴らしく聞こえるし、そういう価値観が先進国では占めているわけだけど、本当の本当の本当のトップを行く人たちは、アスリートであろうと、ビジネスマンであろうと、ミュージシャンであろうと、「ゴールに向かってがんばる」というエゴを捨てて、あるがままの自分と繋がって、それを最大限に生かしていると言っていいと思います。その結果一流になってしまっている。(スティーブジョブスが禅を学んでいたことも有名ですね。)
話はかなり脱線しましたけど(おー、どこまで脱線するんだよ 笑)、5リズムは、そういった自分のエゴを捨てて、体が動きたいように動くのを待つInhibitionのダンスでもあると私は解釈している。ものすごくアレクサンダーテクニックに近い。
踊る時に、力任せに踊るのはエゴ。頭で考えて踊るのもエゴ。エゴをすてたらすごい世界にいってしまうん。何層にも重ね着している自分の殻を少しずつ脱いでいって、出会う景色を見たくない?
私、本当はね、小さい頃、ダンサーになりたかったんです。でもダンスを学ぶチャンスがなかった。そのうち体も硬くなっちゃって、とてもダンサーなんかにはなれないと思っていた。それをずっと残念に思っていたけれど、その意味がわかったよ。
私は5リズムに出会うために、他のダンスを学べなかったんだ。
(運命の人に出会った時に、今までのBad loveはこの人と出会うために必要な経験だったんだ〜って思うのとおんなじだね 笑)
日本人では2人しかいないという5リズムの先生 Masayo さんが、LAから日本に飛びます。9月、日本全国でワークショップやクラスを行うらしい。本当にすごいから、スケジュールや場所が合う人はぜひ体験してみて。
Masayoさんのウェブサイト: