成功へのインヒビション(抑制)
この仕事を始めた当初、このぐらいの人数の生徒さんが来てくれたらいいな、、、と思っていた数を軽く超えてしまった。
あの当時、少ない生徒さんと一生懸命レッスンをしていたのは、必要な経験だったのだな、と今すごく思う。
だって、あの時に今の人数の生徒さんがいたら、とても対処しきれなかったと思うもの。
少しずつ、でも一生懸命やるって、本当に大切。最初からドカンッはいらない。
プロセスに集中するだけ。
これはまさにアレクサンダーの真髄なのだよ。
ありがたいことに、あの当時来てくれていた生徒さんがまだレッスンを続けてくれている。「もうあなたは来なくてもいいよ」と言っても週に2回も3回も来てくれる人がいる。
片道1時間70kmの距離をかけて毎週来てくれる人もいる。
本当にありがたい。いつもレッスンの前には感謝の言葉を唱えてきた。帰る時にお見送りする時も、しみじみと「ありがたいなあ」と思う。
たくさんの生徒さんが来てくれればビジネスとしてはもちろんよい訳だけど、レッスンという観点からすると人数が増えればいいというわけではない。
自分のキャパシティを超えるものをやろうとすれば、無理がくる。無理は、自分に響いて、それは結局は生徒さんに影響を与えてしまう。私の手を伝わって、私の気が伝わって、知らない間に回りに影響を与えてしまう。
多くのビジネスマンや、成功を求めて突っ走っている人たちが度々口にする。
「私はがんばりたいんだ」
その気持ち、よくわかる。ジャパニーズビジネスマンは「24時間働けますか」と問われた時代に私も育ってきた。
がんばれ、もっとがんばれ!と自分に鞭をうって働きたくなってしまうんだよね。だって、目の前には成功への道が敷かれているように見えるから。自分が求められているって思うのは嬉しいから。
でも、それはね、本当は違うんだよ。
そういう時こそ、一旦、止まらなきゃいけない。Inhibition (抑制)して、自分の状態を知って、整えていかないといけない。
最高の自分を使っていただかないとね。最高の自分が差し出せて、そのプロセスの結果として、成功するかもしれない、ということ。
それは、「頑張る」というのとは、案外正反対の位置にあるもの。
最近の私の状態は、少々興奮状態。いろいろなアイディアや、ひとりひとりの生徒さんたちのことで、頭がフル回転している。それを観察してみると、体はものすごく緊張しているの。それは睡眠、食欲、すべてに影響を与えていることがわかる。
だから、私はいつもより長めに床に横になって、自分の体を観察し、いらない緊張をほどき、よりよい方向性を与えるように心がけている= Active Rest あるいはConstructive Restと呼ばれるアレクサンダーテクニックで用いているトレーニングのひとつです。
これはメディテーションのようだ、という人もいます。雑念から自分を解放し、イマnow、ココhereを大切にしていくという点では、共通しているのかな。
11月のワークショップ「ストレスは自分が生み出している」のあとに続いて、「自分の習慣の気づきと抑制について」というグループレッスンをします。
きっと誰もが、自分の「やりたい!」を抑制することの難しさを実感すると思います。最高の自分に整えて行動をするトレーニングになります。
世界で活躍するビジネスエグゼクティブやセレブと呼ばれる人たちがアレクサンダーテクニックを学ぶ理由がここにあるのだなあ、、、と今、書きながら思ったりしました。
ワークショップ、グループレッスンの詳細はこちらのエントリーをご覧ください。
渋谷おうちギャラリーにて、楽しいアレクサンダーテクニック! - nobinobiの術
プライベート・セッションにつきましては、近々追って投稿しますね。
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今日も読んでくれてありがとう!サンキュッ!
感謝です🙏